【ZINE】Debacle Path別冊2 特集:ハードコア・パンクの読書
ハードコア・パンクの出版レーベル、Gray Window Press が発行する雑誌
Debacle Path、久々の別冊第 2 号。
特集は「ハードコア・パンクの読書」として、4 本の書評と座談会でパンクと本の関係を探った。
今号の目玉は「パンク本座談会」で、今年出版された、アカデミズムから発されたいろいろと疑問の噴出する書籍、『パンクの系譜学』の問題点や恣意性を、「現場」のパンクスが自分たちの経験と照らし合わせ、他の本も含めてあれこれと語る座談会を行い、その模様を掲載。「経験の音楽」としてのパンク、ハードコアを再確認する27,000 字。
また「ハードコア・パンクの歌詞を読む」の Amebix についての新しい記事と、スウェーデンにおけるパンクとアナキズムの邂逅をスウェーデンの社会学者が論じたエッセイを翻訳掲載。
内容
◆パンク本座談会―「現場」からの『パンクの系譜学』批判を中心にパンクと読書/『
教養としてのパンク・ロック』を読む/
プロテスト・ミュージックはパンクだけではない/
『パンクの系譜学』を読む/『
パンクの系譜学』で書かれない「パンク」/「
Punk 展」に関連して/
パンクは清く正しく美しいのか/
日本の「ポリティカル・パンク」には興味がない?/
名前の呼び方、表記ゆれ、内容の誤り/
Crass の影響の“なさ”/
二種類の「パンク学者」について/
ハードコア・パンクとフィクションの関係
・座談会参加者:
久保景(Deformed Existence)、
黒杉研而(Deformed Existence)、Closh(Wetnap)、
Terroreye(Kaltbruching Acideath)、
鈴木智士(Gray Window Press)
◆書評
『ナース・ウィズ・ウーンド評伝 パンク育ちのシュルレアリスト・ミュージック』
平山悠著/久保景(Deformed Existence)
『現代手芸考—ものづくりの意味を問い直す』上羽陽子、山崎明子編/楠間あゆ
『蠅男』海野十三著/山路健二(EL ZINE)
『サッカーと愛国』清義明著/鈴木智士
◆続・ハードコア・パンクの歌詞を読む
Amebix/Belief /黒杉研而(Deformed Existence)
―Amebix の歌詞から、首謀者バロンの Tau Cross アルバムお蔵入り事件における「変節」を考える
◆読み物
スウェーデンでアナキズムとパンクが出会ったとき/マルクス・ルンドストロム
―創刊 100 年を超えるアナキスト紙「Brand」を元に、Ebba Grön, MOB 47, Anti-Cimex などのバンドとスウェー
デンのアナキズムの関係を論じたエッセイ
サイズ: A5判
モノクロ
ページ : 56P
中綴じ製本
¥550
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